カトリン「クレティ、こんなところでどうしたの?ホームルーム始めますよ」
クレティ「せんせー、ボルチャが私のパンツ盗んで逃げたので仕留めてやったんだけど」
クレティの指差すほうを見ると、背中にナイフが突き刺さったボルチャが居た。縞パンを頭に被ってうつ伏せに倒れており、尻には矢も刺さっている。
カトリン「あらまーボルチャったら」
クレティ「このクソボルチャが更衣室からニヤケ面で逃げようとしたので、ナイフを投げてやったの、水銀のように滑らかにね」
カトリンは、ボルチャの遺体の検分を始めた。
カトリン「あれ、パンツがもっこりしてると思ったら、すごいタンコブ」
クレティ「ああーそれは剣道部のマテルド先輩が、通りがかりに木刀でやってくれたんだよ、スピードボーナス185%ってとこだったね」
カトリン「ふうん、それならこの子、b系ダメで乙ってればワンチャン気絶で済んでるかもね、この矢は?」
クレティ「たぶんデシャヴィがスナイプしたんだと思うよ、どこだかわからないけど」
カトリンは振り返って校舎の屋上を見た、影のようなものがスッと動いたような気がした。
カトリン「まったく物騒な娘ねえ・・・。まあ、ボルチャは保健室でジェレムス先生に診てもらうから。あなたもパンツ持ち帰ってはやくホームルー・・・あれ?」
クレティ「どうしたの?」
カトリン「まあ!!これ私の縞パンじゃないのー!!!」
ボルチャ「!!!ウボァーー!!エレエレ」
ボルチャは自身が被っていたそのパンツで行った、数々のクンカクンカスーハー的な事象が走馬灯のように頭を駆け巡り、嘔吐した。
クレティ「えーっ!!!(ゴソゴソ)うわー私、パンツ履いてた!!(ガバッ)」
ボルチャ「ブーーーーーーーーーーー」
クレティが屈託なくスカートをたくし上げ、その隠された部分を公にさらすのを目の当たりにしたボルチャが鼻から盛大に出血し、出血多量にて再度気を失った。しかしその顔には笑みすら浮かんでいた。
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ジェレムス「ほっといても治るわ、コイツ、明日にでも花壇に水やりにくるマルニドが気付くだろ」
ジェレムス先生はそう言うと同時に保健室の窓からボルチャを花壇に投げ捨てた。
その夜。学年主任のブンドゥク先生が、仮死状態のボルチャの頭から、そっとカトリン先生の縞パンを回収し、恍惚の笑みを浮かべてスーハーする様を、音楽教師のニザールは見てしまった。しかし、彼は優しく微笑むと、気付かれないようにそっとその場から離れて行った。(つづきません)
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